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ついったー

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2007年11月

2007/11/24

オペラへのお誘い

東京はだいぶ寒くなってきました。
気がつけば、来週からもう12月。
寒くなってくると、なにか浮き足立ってくるような、切ないような気持ちになるのは私だけでしょうか。
早く来い来いおボーナス♪(もうフトコロが切なくて…)

さてさて。
今日は私が所属しているオーケストラの演奏会のご案内です。
今回も超おすすめですよ!

「我孫子市民コンサート’26」
~イタリアオペラの魅力~

日時:2回公演
①2007年12月15日(土) 18時開演
②         16日(日) 14時開演
(両日とも30分前に開場)
場所:けやきプラザ内ふれあいホール(常磐線 我孫子駅南口すぐ)
曲目:ドニゼッティ作曲 歌劇「愛の妙薬」ハイライト
    *演奏会形式 指揮者によるお話つき
    ヴェルディ作曲 歌劇「運命の力」序曲
指揮:冨平恭平
演奏:我孫子市民フィルハーモニー管弦楽団

なんと今回は、オペラやっちゃいます。
ソロ歌手を4人招いて、コンサート形式(舞台装置やストーリー進行はごく簡易にして演奏メインに行なう)で「愛の妙薬」を演奏します。
オペラ全編からいくらか省略するところもあるのですが、ほぼストーリーに沿って進んでいきます。
曲間は、指揮者と歌手の人たちが、お話とお芝居をしてつないでくれるそうです。

定演といったら交響曲やるもんだと思ってた私にとって、オペラはすごく新鮮。
我孫子フィルの冬の定演は、「我孫子市民コンサート」と位置づけられ、積極的に我孫子や近隣の音楽家・団体とコラボレーションした演奏会が企画されてきました。
新参者の私にとっては、過去のプログラムを見るだけで、思わずうなってしまいます。
これぞ市民オケって感じ。創造的に市民を巻き込んでるんですな。

今の我孫子フィルのマエストロ(指揮者)もまた面白いんです。
自ら曲目解説まで書く、ソリストに演技の指導をする、小道具を用意する。
マエストロ自らマイク持って司会するって、すごくない?
(オペラの普段の練習では歌手の代わりに歌も歌ってくれるし。これがうまいんだ)
オペラなんてなーんいも知らんよ、という市民の人にも、親しみを持ってもらえるような工夫を常に考えているんだと思います。
(私はこの姿勢にすごく共感します。これは我孫子フィルそのものも長年追求してきたコンセプトなんじゃないでしょうか。市民オケはこうでないとね)
常任指揮者2年目にして、プロデューサーとしての手腕を本格的に発揮してきてくれています。

と、いうわけで、なかなかない面白い演奏会になりそうです。
都心からはちょっと遠いのですが、上野から常磐線で30分。我孫子駅を降りたら1分ほどの駅近の会場です。
歳末のウキウキ気分がますます盛り上がること間違いなし。
ぜひぜひ、お越しください!

チケットほしい方は、コメントか、個別にご連絡くだされば手配します!

2007/11/12

農薬使ってもいいじゃん? その2

もちろん、農薬自体は人間にも毒性があるものだから、食べるものにかけるべきか、という話は、また別の問題としてある。
農薬のかかった畑に入るとアレルギー症状を起こす子どももいる。
化学物質に敏感な体質のため、無農薬・無化学肥料で育ったものでないと食べられない人もいる。
化学農薬・化学肥料をつかわず、有機質資材のみで行なう農業、そうして育った農産物が、たいへん大事なのは確か。

でも、だからといって、化学肥料や農薬を使う農業の体系や、そうして農産物を生産している農家は単純に悪いのか?
そんなわけないじゃん、と私は思う。
堆肥などの有機質資材で豊富な微生物を養い、土を団粒構造で良質な土にすることは、基本的に必要なことだ。
植物が元気に育てる環境をつくることが、まず大切なことであり、農業の基本であると思う。
この環境作りは微生物にかなり依存することになるため、微生物のごはんとなる有機質資材で行なうのが一番都合がいい。

植物が元気に育ち、豊富に農作物を生産するために、人間の管理(子育て)作業も必要だ。
この過程において、化学肥料や化学農薬はとても役立つと思う。
植物が肥料不足になっていたり、暑さや実の成らせすぎ等で疲れ気味になっているときは、即効性のある化学肥料が栄養ドリンクとしてよく効く。
(最近は即効性のある有機質液肥が出てきたので、必ずしも無機肥料である必要はなくなってきたかな)
その植物のことが大好きな病害虫が、度を越して増えすぎれば、致命傷となってしまうときがある。
親(生産者)としては、それは防ぎたい。だから、必要があれば農薬も使う。
もちろん、化学農薬以外の自然農薬の技術や天敵の技術は、もっと追求していくべきだが。

私自身は、農薬の毒性は、適量を適切に使う分には、人間の健康には影響ないと考えている。
だって、使ってる農家自身が健康なんだもん。世代を超えて使っててもね。
(ただし除草剤は怖いな、と思う。除草剤をかけたところから生えた植物が奇形になっているのを見ると)
農薬アレルギーの問題は、農薬のみの問題ではない。
人間自身が、代謝能力が低下していて異物を適切な形で排泄できないから、アレルギーやアトピーという形で出てきてしまう。
代謝能力の低下は、栄養のある食事をバランスよく食べないことがいちばん大きいらしいが、食物自体に適切な栄養が含まれてないことも隠れた原因、らしい。
それは化学肥料に頼った農業のせいで、土壌の栄養バランスが悪くなり、栄養の少ない野菜しかできなくなったせいだという人もいる。

それは間違いではないかもしれないけど、なんでも極端に考えるのはよくないぜ。
有機農業と近代的農業は、いいところを生かしあい融合して発展していって欲しい。
今年できた「有機農業推進法」が、有機農産物ブランドの過剰推進により、慣行農法の農産物を締め出すことのないように、注意深く見守っていきたい。

2007/11/11

農薬つかってもいいじゃん? その1

ひとつ前の記事で、秋バラの写真を紹介した。そのつづきでちょっと独り言。

秋バラってすごく魅力的なんだけど、バラを育ててる人みんなが、その素晴らしさを堪能できるかっていうと、そうじゃないらしい。

秋のバラをきれいに咲かせるためには、夏の間、病気や害虫に葉をむしばまれることがないように農薬散布をし、乾燥で葉を傷めないようにまめに水やりをし、たくさん光合成させて、養分をたくさん貯蔵させておかなければならない。

葉を落としてしまうと、光合成ができなくなるため、養分をつくることができない。
人間で言えば、ろくな食事ができない状態なので、体の抵抗力がなくなり、ますます病害虫に弱くなる。
栄養失調で病気がちなら、いい花咲かせられるわけないよね…
と、いうわけで、秋バラは夏に農薬散布や水やり等の管理をがんばった人だけが真の醍醐味を味わうことができる、ちょっとレベルの高い楽しみなんですって。
ま、バラ園に見にいくぶんには、プロが管理しているからそういう心配もないんだろうけど。

わたしも勤め先の屋上で、仲間と一緒にバラを数本育てているのだが、やっぱり病害虫には悩まされる。
病気で葉をほとんど落っことしてしまうことはザラなのだ。
バラってほんとうに、いろんな病気や害虫に好かれる。
やっぱりきれいなバラを楽しみたいから、最近は農薬も使いはじめた。
職場の人からは、「うちの会社の人間が農薬使うのかよ~」なんて、からかわれるっていうか、非難されるっていうか、チクチク言われることも多い。

ふんっ、農薬使って何が悪いのよっ
て、私は思っているのである。

確かに、農薬は病害虫だけではなく、植物にとって有益な微生物も殺してしまっているかもしれない。
同じ農薬を立て続けにつかうと、その薬に抵抗性のある病害虫が増えてきて、新しい農薬に替える。
でも、その農薬にもやがて抵抗性ができて…終わりのない無限地獄のように思えるときもある。

都合の悪いものはすべて抹殺すればよい、という考え方は、とても恐ろしい。
けれども、自然というものを、ある程度コントロールする、手なづける技術や知恵は、昔から人間が探求してきたこと。今更よいも悪いもない。お互いにほどほどにたちゆけばいいのだ。
病害虫も、すべて抹殺するのではなく、ほどほどに気づかない程度で収まってくれるように手なづけるようにすればいいんじゃないか。

人が田んぼをつくることで、田んぼという環境を好むいろんな動植物・微生物が生きる場をもらっている。
同じように、バラを育てることで、バラが大好きな虫や菌が、生きる場をもらっているのだ。

でも、増えすぎたらやっぱり困るんだ。
バラを枯らしてもらっては困るんだ。
だから、増えすぎないように予防的農薬を散布するし、それでも大発生してしまったら、申し訳ないけど治療薬という強い効果の薬で徹底的にやっつける。
ほんとうは、天敵どうしの食物連鎖バランスや、菌どうしの拮抗作用でなんとかなってほしいんだけど、バラのようにすべての生物にとって魅力的な植物の場合、「殺すまで愛してしまう」ヤツラが多いみたいで、自然状態にまかすにはいかんようだ。
申し訳ないけど、ほどほどに規制させてもらってます。
観賞用の植物だったら、それでいいんじゃないかな、と私は思う。

長くなるので次回に続きます。

2007/11/10

秋のバラ2007

(相変わらず更新が滞っていて申し訳ないです。)

本日の東京は冷たい雨。
冬が近づいてるという感じである。

東京では秋バラもそろそろ終わりかな、と思うのであるが、秋の花はなかなかどうして花持ちがよく、案外今も平然と咲いていたりする。

これはとある知人の庭に咲いていた秋バラ。
品種は、ええと、忘れちゃった。
Photo

お昼前の高めの逆光で撮ったのだが、まー真紅できれいだこと。
暖かくなるシーズンに一挙にエネルギーを爆発させるように咲く春のバラと違って、秋は気温が低くなり成育が緩慢になっていく季節に咲くため、花が咲くスピードがゆっくりなのだ。
咲くのに日数がかかるため、養分が花にじっくりと送られて、色の濃い、形のしまった花になる。
そして、その花を形のよいまま、長く楽しむことができる。

Img_5824

こちらは、つるバラの「ローゼンドルフ・シュパリスホープ」というドイツの品種。
つるバラは、春しか咲かない「一季咲き」の性質を持っているものが多いのだけど、この花は、秋にもわりとたくさん花を咲かせてくれる(こういう、春も秋も咲く性質を持つ品種を四季咲きというらしい)。


Img_5793

こちらは、「丹頂」。日本の育種家がつくった品種である。
赤と白の二色が、タンチョウヅルを連想させるために、この名前をつけたんだろう。
形も、鋭すぎず、柔らかすぎず、なんとも品があって日本的美だな~っと思う。
この品種は、超遅咲きとして知られていて、春よりも秋のほうが美しい花になるといわれているそうだ。
その逆に、春のバラのほうが美しく豪華になる品種もある。

大雑把に春バラと秋バラの長所短所をならべると、こんな感じだろうか

春のバラ
・花が大きく、豪華
・房咲きになりやすく、花数が多くこれまた豪華
・香りが漂いやすい
・でも花持ちが悪い(形が崩れやすい)
・形が膨張気味でしまりがない
・一気に咲いて、一気に終わってしまう

秋のバラ
・花色が濃く、形がしまっていて美しい
・花もちがよく、少しずつ次々と咲くので長い期間楽しめる
・ただし花数は少なく、一季咲きのバラは咲かないので、ちょっとさびしい景観になる
・香りは濃厚だが、ちょっとクセがある。気温が低いのであまり漂わない

それぞれ一長一短なんですな。
でも、バラは春だけじゃないぞって、覚えててもらうと、おもしろいかも。
ちなみに、私は秋バラのほうが好き。被写体として魅力があるから。

と、いうわけで、秋バラは今月いっぱいはそれなりに楽しむことができまする。
お近くにバラ園がある方は、ぜひ、寄ってみてくださいまし。
カメラも忘れずにねっ

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