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2007/09/14

趙漢珪さんに自然農業を聞く

韓国の農家に、私がとても尊敬する方がいる。
趙漢珪(チョウ ハンギュ)さんだ。
趙漢珪さんは独自の自然農業を編み出して世界中に広めている。

今日はこの方の講演会が東京のアジア文化会館で開催されたので、意気込んで聞きにいった。
主催は「アジア・コミュニティ・センター21」という任意団体。
ここは、アジアの貧困や経済の不均衡をアジアに住む人どうしの協同で解決していくための活動をしている。
趙漢珪さんはこの団体と組んで、自然農業の普及によってアジアの農民が自立して収入を得られるよう支援しているのだ。

それにしても、会場の人数の多いこと。50人くらいしか座れなさそうな会場は、ほぼ満員。
そして、半分くらいが20代~30代の若者だったことにはもっと驚いた。
学生、アルバイト、会社員?農家でないのはなんとなく顔つきからわかる。
で、皆さん真剣。
一人だけ若い女性と話すことができた。
今は八百屋さんでアルバイトをしているが、やはり農業をやりたい。地域資源をいかした自然農業でやってみたいと言っていた。

大きな農家にしか補助金やんねーぞ、早く市場経済に対抗できる(もしくは対応できる)強い農業になれ、という政策がバンバンすすんでいるこのご時世にである。
その大らかな未来展望に、感心するよりも心配な気持ちが先に出てきてしまったのだが、なんか私のほうがへっぴり腰になってると思い恥ずかしい気持ちになった。
趙漢珪さんの提唱する自然農法は、これからの農業が絶対に取り入れていくべき重要な技術を数多く含んでいる(と私は思う)。
彼女の力になる仕事をせねば。

趙漢珪さんの自然農業で素晴らしいところは地域にあるものを生かし、お金をかけずに地域にあった農業をすすめていること。
なおかつ、有機農業だから収量少ないというのではなく、農家なら誰もが望む「多収」をきちんと目標にすえて、実現しているところだ。

その技術のポイント
・各地域に自生する”土着菌”をいかした発酵技術。高い微生物資材は必要ない。
・地域の多様な有機物資源を土着菌で発酵させて堆肥・肥料として利用する。肥料代はいらない。
・3cm以上は耕さない。ミミズやモグラに耕させる。だから高い耕うん機械は必要ない。
・元肥無肥料。栄養成長と生殖成長、作物の生育段階に合わせて適切な肥料を追肥で補う。小さいころは厳しく自立性を養い強い体をつくり、子どもをはらみそうな時期になったら(花芽をもつ直前)酸っぱい物、体をつくるもの(リン酸、カリ)を食べさせてやると爆発的に多産になる。
人間の子育てと一緒じゃあありませんか。強く自立した生育をさせるから、病害虫や気候の変動につよくなり、収量が安定する。農薬代も減る。
自立生育、生育ステージにあった栄養管理。これは重要な発想だと思う。

実はこの土着菌を利用する畜産技術が、10年ほど前から鹿児島の畜産農家の間でフィーバーしていることをご存知だろうか。
土着菌畜産の先進地なのですよ。鹿児島は。
土着菌を床にまいた豚舎は、糞がすぐに分解されるのでくさくなく清潔なのだそうだ。
おまけに糞が飼料になるし、そのまま肥料になるとか。なんと省力的な。
うーむ、その現場にぜひいってみたい!

趙漢珪さんと最後に少しだけ話したとき、次のことを強く言われた。
「自然の原理を栄養素のようにひとつひとつ分断して考えていてはだめなのですよ。それでは自然の本質を理解できない。自然の潜在力を最大にいかすことはできない。」
これは私の勤め先の農業雑誌に対する批判だ。
これについては、よくよく考えていかなくてはならないなあ。
趙漢珪さんの思想も、科学的視点で農家の技術を解明していく路線をもつ農業雑誌も(この雑誌は農家の直感も大切にしているのだが)、どちらも大切なことのように思うのである。

とにかく、行ってよかった。

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コメント

興味深いっすね。
てか、やっぱり農業は深いっすね。
頭悪いと出来ないと、昔から思ってはいたけれど、
ほんと自然を相手にする以上、自然の事をちゃんと
わかっていなければ成立しない職業なんだなと思いました。お父さんの部屋には、農業の本が山のようにあって、それをこの人は全部よんだのかなぁ?って、子供ながらに思っていたもんでした。

何かの本で読んだけど、農業の基礎は土なんですよね。いい土を作らないといいものはできないと。昔、転んだ拍子に土食ったことがあって、その時お父さんに「土なんか食ったって死なねぇ」と言われたのは今でも覚えています。人が口に入れて具合が悪くなるような土じゃ、だめみたいです。


昔の話になりますが
僕は大学は人文学部でしたが、第1志望は農学部でした。センター試験の妙?(笑)で人文に入ったようなもんで。でも、ささぬまとか、農学部の友達がけっこういたので、農学部にはちょくちょく遊びに行ってました。特に、気象学研究室には(笑)ボクラ先生げんきかなぁ。


また今度。

kimnyさま

コメントありがとうございます。
偶然!趙漢珪さんも、「食べられる土でないとだめなんだ」という考え方の人なんですよ。
やっぱり農家の息子はいい勘してますね。
ボクラ先生の本は、数年前ネムノキ氏の紹介で私の勤め先から出しましたよ。
私も一度お会いしましたが、熱い!方ですね。その姿勢に共感をもちました。

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