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2007/08/02

「消費者」から「当事者」になる

農文協から出ている「増刊現代農業」『いま、米と田んぼが面白い―「消費者」から「当事者」へ』を読んだ。
「当事者」という切り口にはハッとさせられた。いろいろ考えさせられるものがあった。

 7年ほど前まで、わが実家では米を店で買うということはなかった。
親戚の牛飼いのおじさんが自給的につくっていたお米を分けてもらっていた。
おじさんのつくる「ヒノヒカリ」はとてもおいしく、たまたま切らしてスーパーで買ったお米は何か物足りなく感じた。おじさんの米こそわが家のごはんの味だった。
奥さんを亡くしてからもたいへんな思いをして親戚のために米をつくり続けてくれたおじさんの厚意に、わが家もとても感謝していて、一粒も無駄にしないように感謝して食べていた。
けれど、おじさんが7年前に亡くなり、それ以降わが実家は“お米難民”となって、あちこちのスーパーであれでもないこれでもないと口に合うお米を試している。未だにお気に入りのブランドは見つかっていないらしい。
決して市販のお米がまずいわけではないのだが…。

わが家のように親類縁者等から米を直接買っていた(もらっていた)家庭は、地方では多かったのではないだろうか。「劇的に変化する米の消費形態」(71ページ~)で指摘されていた“米の直売が激減している”という傾向も、こういう親類縁者間のやり取りが、高齢農家の離農などによって減少してきていることをある程度反映しているのではないだろうか。

米を店で買うようになってから、わが家もお米に関して「当事者」から「消費者」になってしまったのかもしれない(半商品*から完全な商品へ)。
おじさんが頑張ってつくってくれた米だから、とか、やっぱりおじさんの米じゃないと、とかいう気持ちが、おじさんの死とともにどこかに置き去りにしてしまったような気がする。
米は単なる「主食」になり消費するもので、作り手のおかれている状況を慮る想像力をはたらかせることもない。
こんなことって、結構ありふれたことだったりしないだろうか。

地方では農業に限らず、「半商品」を「商品」へシフトさせていく動きがまだまだものすごい勢いで進んでいる(地域の書店がつぶれ大型書店が増える、地域の商店がつぶれ大型複合施設ができる)。
鹿児島に帰るたびに、地元がつまらなくなっていくことばかりが見えてしまう。
でも一方で、それを元気よく逆流させようとしている人たちもいる。
私も仕事の中でこの人たちにさらなるエネルギーを提供できるような本をちゃんとつくっていきたいと改めて思った。

*半商品…哲学者の内山節氏が提唱している概念。「市場では商品として通用し、流通しているけれど、それを創る過程や生産者と消費者との関係では、必ずしも商品の合理性が貫かれていない、そんな商品のこと(「いま、米と田んぼが面白い」p50)。つまり、値段と品質との釣り合いのような市場的価値ではなく、たとえば”あなたのつくったお米でないと”という「関係性」の力で商品を購入することをさす(たぶん)。

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コメント

おひさです☆

そういえば、家の実家も同じ様なことがありました。高校生の時は、稲刈りだけは手伝いにいってましたが、やっぱり米作りは大変だと思う。。

良い意味でのパラダイム転換が起きるといいなって思います。東京都中央区民が言うのも、説得力が無いのですが・・・。

takeyama氏
お久振り!コメントありがとう。
東京のような都市の在住者が、どれほどおもしろく食の”当事者”になれるかってのは、これからの課題ですよね。
ものを生み出す人への尊敬や感謝を持って、生み出す人を支持していけるようなお買い物をしていきたいなあ、と思っている今日この頃です。

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