つながること、つたわること
NHKのプロフェッショナル、いい番組ですね。
今日はライティングデザイナーの内原智史氏でしたよ。
それに触発されて、ちょっとメモしたことがあるので、ややたれながし気味ですがご紹介します。
「じいちゃんの庭はセンスがない」とか、「うちの地元はなんにもない」とか「近頃の若者は見かけばっかりこだわって」という不毛な議論をそろそろやめにしたい。
デザインは、老いと若きをつなげる。
切り離している何かを、やわらげてくれる。
老い側にとっても、デザインは敵ではない。壁でもない。
デザインは、手段だ。
その意味で、私にとって、デザインはおもしろい。
でも、ちょっとしゃれたデザインがありさえすればいいと思ってしまっている瞬間もあったりするし、実際そんな中身のない造形物が都市にも地方にも現れているのは、たしか。
また、デザインは特定の属性を強調する作用もあるため、ともすると属性が違う(と思い込んでいる)人同士の間の壁を高くする効果も生まれてしまう。
(おじいさん→ももひき、盆栽。不良→ピアス、チャパツ。)
こういう現象は確かにいけてないけど、まあ、若気の至りと思って、見過ごそう(公金使ってる場合は別)。
人を助ける、属性のさまざまな人同士を包み込む(つなげる)デザインを、もっと世に出していこう。
さて、つながるといえば、「伝わる」。
私の上司が、「誰の本でも作れる自信がある」とときどきのたまう。
これって、かっこいーなーとおもう。
私も、こういう仕事がしたい。
人が元気になる仕事がしたい。
癒しでも、感動でも、なく。
ひとがわくわく、いきいきするきっかけをつくりたい。
私としては、人がいきいき元気になるときって、自分の営みや行動やメッセージが誰かを元気付けたり、誰かの役に立ったりしたことを知ったときなんじゃないかしら。
メッセージを送った人もいきいきするし、もらったひともいきいきする。
こういう循環を、小さな地域の単位でおこすひとりになりたいとおもう。
そのためには、つたわる情報をあみだす技術が必要であろう。
ちゃんとつたわること(だれにもわかりやすいこと)。
それはその人の心をきちんと表現していること(あー自分の言いたかったことはそれなんだよ、といわれること)。
私の上司はこの情報を引き出す技術、伝える技術両方をしかりと持っている。
情報を引き出す技術の中には、相手に本気でぶつかるという、”思い”も必要なファクターだけど、たぶんここが誰にも負けないところが私の上司の個性なのだとおもう。盗みの日々はつづく。
人同士がつながる手段としてのデザインと、人の心どうしがつながる、”伝わる”情報の形象化。
これからの私のキーワードになりそうな予感。
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