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ついったー

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2006年4月

2006/04/30

東京ミッドタウン

六本木にある防衛庁跡地に、東京ミッドタウンという、新しいヒルズが建設されています。
私の会社の屋上からも見えるのですが、ビルの高さは六本木ヒルズを超えてるんじゃないかと思います。
そのビルの麓には、大規模な日本庭園が建設中です。
ちょっと見学してきました。

Img20060426_131009
ミッドタウンの中心ビル。

Img20060426_130510
庭園は水をテーマに、大きな池を囲む形で作られています。
ここはもともと、江戸時代には毛利藩邸の本家があったところなのだそうです。
近年まで残っていた藩邸の庭園の景色は、近隣に暮らす人たちにも親しまれていて、その当時の面影を残すように、庭園設計は配慮されているそうです。
地域の記憶を受け継ぐ。まったく新しいランドマークの下に、懐かしい風景がより発展した形で展開する。
ただただスクラップアンドビルドされていくだけではない、都市の発展の形。粋ですね。

Img20060426_131433
現場で切られた樹に作られていた、カラスの巣。卵入り。
これはなかなか目にすることがないですね。珍しい!
カラスの卵って、こんな人工的な色してるんやー
「まっきゅーさん、これもって帰って、懐であっためて孵化させたら?なつくとカラスもかわいいよ」
一緒にいたおじさんにそそのかれました。…かわいいかも。ごくっ
でも数メートル先で母カラスがにらんでいたのでやめました。
ごめんね。巣、作り直しだね。
でも現場でこの巣をそっとしておいてあげてるところに、作業員さんたちの優しさを感じました。

Img20060426_145845
さて、この毛利庭園は、兄弟庭園が六本木ヒルズのテレビ朝日の麓にもあります。
六本木ヒルズの方が、先にできたんですけど、こちらは毛利藩邸の分家?だったそうで、江戸時代はこちらのほうが後からできたそうです。
人工的な建物を包む、自然庭園。両者よくなじんでいると思います。
いまどきの整形庭園ではなく、徹底的に自然の風景を作り出しているから、超人工的建物にあっているのかしら。
よくみると、植物の種類がミッドタウン庭園と似ていて、「あ、ここも毛利庭園なんだな、兄弟なんだな」と思えます。
ミッドタウンの庭園ほうがかなり大規模のように感じましたけれど、宇宙メダカ(毛利衛さんが宇宙で孵化させたメダカの子孫)の泳ぐ池の景色は、とっても癒されますよ~


おまけ
Img20060426_154334
「こうウルサイと、昼もろくに寝られニャイわ」
ミッドタウンの現場で、うつらうつらと眠そうなネコに出会いました。
5匹くらいいて、みんななぜか人なつっこい。
お庭完成した後も、すみ続けていてほしいにゃあ。

2006/04/29

隼(しゅん)なお店

隼(しゅん)なお店

ご近所で最近発見した、和食器のお店、「隼(しゅん)」。
ご主人は、2年前会社を早期退職。一からお店作りを学んで、念願の自分の店を昨年オープンさせたそうです。
前職のアパレル会社で磨かれたセンスがいかされているのか、和食器といっても洋食にも使えそうな、おしゃれで大人っぽい素敵なものばかり。音楽も内装も私好みの癒し系で、ついいつも長居してしまいます。
ご主人は長年お茶(茶道)をたしなんでいて、懐石に使う食器をあれこれと探すのが、とても好きだったそうです。好きが長じて、ついに本業にしてしまったというわけですね。
客としては、ここは大事。ご主人のような、食器がほんとに好きだ、って人が一点一点選んだものをじっくり眺めるのは、とても楽しい。どれを指差しても、お気に入りの理由をうれしそうに語ってくれます。毎日共に暮らす食器を嫁入りさせるわけだから、慈しまれた物の方が、愛着をもてます。
といってもそんなに高くもないので安心です。
ガラスの湯飲みを小鉢に使うといいなど、食器の目先を変えた使い方も提案してくれます。使う人の発想しだいで、自由に食器を使ってほしい。何倍も楽しめますよ、とご主人。

プロバイオティクス・ジレンマ

なんというか、最近胃が痛いんですよね。
おかげさまで公私にわたり、やること悩むこと満載で、ちょっとキャリーオーバー気味です。
私はそういう状況のほうが、変にわくわくしてしまうらしくて、平気平気と思っているのですが、どうもからだのほうはそんなのんきな心の代わりにストレスを受け止めててくれているらしいんですなあ。
人によって、ストレスを受ける体の箇所は違うと思うのですが、私は胃腸と子宮にくるらしいです。
まあ、女性なら一般的ですよね。しかし次の生理がちょっと恐いなあ…重そう。
あなたは体のどのあたりにきます?

そんなわけで、胃の中で増殖しているだろうピロリ菌くんをなんとかしたいのですが、ここでジレンマがあるんです。
ピロリ菌をやっつけるプロバイオティクスを、どうやって体内に増やすか、ということで。

ピロリ菌くんは、ストレスで免疫力が低下するとはびこってしまうと聞いています。
根本的な解決は、ストレス状況をなんとかして、自力免疫を回復させることなのですが、一度体内菌バランス崩れてしまうと、なかなか形勢挽回は厄介です。胃潰瘍を治すのに、クスリでピロリ菌駆除とかやった方もいるのでは?
まあそこまでひどくないなら、プロバイオティクスくんの力を借りて、ピロリ菌くんを減らすのがいいんじゃないかと言われています。
プロバイオティクスくんとは、胃腸で生きて活躍し、腸内の菌バランスを整える有用乳酸菌です。
身近なところでは、ヨーグルト(LG21など)で摂取できます。

そこで、先週くらいから毎日ヨーグルトを食べるようにしているのですが、胃はともかく、腸の方がヨーグルトを受け入れてくれないようで、おなかを壊してしまっています。
動物性の乳酸菌が、体に合わないようです。
胃を立てれば腸がたたず…ジレンマ。

最近植物性乳酸菌の新商品が発売してきています。
ちょっと飲んでみようかしら、とは思っているんですが…
本音をいうと、なるべく漬物なんかの天然のもので、摂取したいですよね。
しかし最近のアミノ酸添加物だらけの漬物のなかに、天然の植物性乳酸菌なんているのかしら。
昔ながらの手作り漬物が食べたいなあ。

2006/04/27

コスモスと蛍の里なんて

私が大学時代お世話になった、鳥越先生が、以前よくこんなことをいっていました。
(うやむやな記憶なので本人が読んでいないことを祈りつつ…)
「最近の田舎に行くとよくあるんじゃない。わが町をコスモスの里にしよう、道路わきにアジサイを植えよう、蛍の里を作ろう、菜の花畑で町おこしをしようとか。ああいうのを見ると、もーがっかりするんよね。あなたもコスモスですかって言いたくなる。個性がないというか、深みがない。私たちはそういう景観を、ほんとうは魅力的だと思ってないんじゃないかしら」

これからの日本では”地域”という単位が盛り上がっていくだろう、というのは、もう否定する人はいないと思います。
が、やっぱり地域が盛り上がることを、菜の花畑や蛍の里づくりをすることと思い込んで、つきすすんでしまうところもあるんだろうな、という気もするんですよね。
菜の花も蛍も、否定するつもりはないですよ、もちろん。
でもなんか、安直じゃないですか。
もっとおもしろく、できるでしょう。

私の勤めている出版社も、”地域”が自立的に盛り上がっていくことを応援している団体のひとつです。
が、菜の花街づくりを推進するような応援をしちゃいけないな、と、ひそかに(ひそかにでもないか)私はおもってます。
地方の盛り上がりを期待している、全国系出版社って、なんかおかしい気もします。じゃあ、地方出版社に任せろよってことになるかもしれないんですが、まあそう考えるのも安直です。
個別性を推進する普遍性?難しいこと考えると自滅するな。
でも、ここで悩んでないと、明確な意思がないと、ヤバイかも。

それにしても、地方出版が今元気ですね。
地方雑誌の収集なんてやってみたいな。
個人的には岩手県の「家と人。」という建築雑誌が大好き。
皆さん旅行や出張で地方に行ったら、ぜひ書店で地域雑誌、地域出版をチェックしてみてくださいね。
おもしろそうなのがあったらまっきゅーに教えてくださいませ~

2006/04/26

平日の昼間から

平日の昼間から

六本木ヒルズ。初めてきました。ミーハーな私。なんでいるかはまたのちほど。

2006/04/24

物事が動き出す法則

あー更新できていません。

今日もオーケストラの練習に仕事の後片付けに大充実。
後半は余計なのだけど…もう少し器用になりたい…
というわけで、今日は簡潔ですが、土曜日の会社の研修会で聞いたオモロイ話をおすそわけ。

研修の資料にこんなことが書いてありました。
「先進的に取り組もうとしたら、必ず反対があるはず。何割かが賛成したらやってみるという決断が必要だ」
(「地域に生きる」より)
これを読んで、会社の先輩がおもむろに話し出しました。
「ここに”何割かが賛成したら”って書いてあるじゃない。僕この何割かがいったい実際何割なのか、ってのがずっと気になってたのね。そしたら、小松こういちってひとが、かなり具体的なこと話してたんだよ。それによるとね。
まず、100人の共同体と仮定して、その中の1人が”これやろう”と確信したとする。で、まずは、自分以外に賛同者、協力者を4人くどいて5人にする。そしたらもう動き出していい。ここでふんばって頑張って、賛同者を12人増やし、17人まで持っていけたら、自動的に100%(100人)が認める、っていうんだよ。
おもしろいよね、なんで17%なんだろうね。あまりに具体的で説得力がある。
でもきっとそういうもんなんだろう。始めはひとりだっていいんだ。つまりは5人になれるかどうかが一番の鍵なんだと思うんだよ。その後は物事が勝手に大きくなっていく推進力が生まれてくるんだろうね。」

なんで17%なんだろう。でも思ったより少ない数字だと思いました。
この話を聞いていて、ひさしぶりにまた、師、鳥越皓之氏(環境社会学教授、早稲田大)の「盛り上がり協力隊」を思い出しました。
この論理には17%論理を説明する要素が表現されていると、うまく説明できないんだけど直感的に思います。


やっぱり、地方の時代だぜ。
私も盛り上がり協力隊になりたい!

2006/04/16

ベートーベンは体育会系?

本日は、参加している出身大学のOBオケ(オーケストラ・ミューズといいます)の初合奏。
明日もみんな仕事やというのに22時前までバリバリ演奏して来ました。
私のホルンの先輩なぞは、別のオーケストラの本番を終えてから駆けつけて、ベートーベンの交響曲7番を何食わぬ顔で吹いてました。鉄人…
初めての合奏なのに、本番の指揮者でしかも協奏曲の本ソリストがちゃんと一緒に練習してくれる、とてもぜいたくなセッティングでした。
すごく集中してましたね。皆さん。
モチベーションの高いオケで演奏できること、とても誇りに思います。

とはいえ、ビビリ症の私はすっげえ緊張しました。ベートーベンは気合で吹くところもあるけど、お互い聞きあいながらアンサンブルしなきゃいけない繊細なところのほうが多いなあ、と思いました。
合わないとすぐ音楽が汚く聞こえる。もちろん音をはずしたら音楽をにごす。
ヒヤヒヤものです。ベートーベンくらいの時代の作品をやるのはひさしぶりというのもあるかも。
でも、ベートーベン7番いい曲ですね。私は2番ホルンですが、3楽章にすてきなソロがあるので、きもちよーく聞いてもらえるように燃えます。

追伸:昼は先輩のご招待で新交響楽団の「アルプス交響曲」を聞いてきましたよ。
かなり、ブラボーでした。技術だけでなく思いも伝わる演奏で、泣けてくるほど。
アルペン、ぜったいやってみたい曲のひとつです。

2006/04/13

こだわっているときに輝く人

本日、このブログでも紹介した新刊のガーデニング本の打ち上げ会がありました。
著者からカメラマン、デザイナー、編集者、ほぼ関係者全員が集まって、有楽町の知る人ぞ知る名店でまったりと楽しみました。この名店については、後日しっかり書きたいです(こう言ったときに限って書かないことがおおいのだけど…)。
で、なぜかこの打ち上げでまっきゅーはひそかに凹んでしまいまして。
今日はたまにでてくるネガティブ日記ということで、お付き合いいただける方はどうぞ…
最近飲み会でへこむことが多いなー。酒の量がたりんのか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
盛り上がった席の中、私の上司がぽろっと言ったこと。
「いやー、ここにいる人たちってさあ、みんなこだわってるとき輝いてるよね。このメンツだからあの本が完成したんだなあ」
みんなガハハと笑ってしまった。それぞれのこだわりのせいで、お互いそれに付き合ったり戦ったりしなきゃいけないシーンがあったのを思い出して。ホントにこの本には苦労させられたよって感じで。

でも私は心から笑えなかった。
はっきりいって、私は仕事上のこだわりってのはほとんどないも同然。”みんな”の中に私は入っていないんだわ、と
(こらこら、そこの人、うそつけっていわない)

これからの庭づくりは合理性と自然性の両方が求められるなんて話で盛り上がっているのに、完全についていけない。しょうがないから出てくるおいしい食べ物にひとり集中してしまってたのだけど、なんともやりきれない居心地の悪さ。
園芸書わたしには向いてないかな、なんて初めてチラっと思ってしまった。
そうそう、思えば全部理屈で納得して本作りしてきてる。
本能じゃなく、「売れるだろう」「これなら企画会議とおるだろう」「これなら著者も納得するだろう」「これなら読者もわかるだろう」。
誰に強制されなくても表現したいことなんて、すくなくとも園芸分野については、ない。

でも、園芸家の著者は好き。
それぞれの個性はあっても、みんなどこか、楽天的でおおらかで、何より自然にたいして謙虚に寄り添う心を持っている。その心が生き方や人間との付き合い方ににじみ出ている。
それこそ、自然と付き合うための「時計」をもっている。
私自身の中にそれがないからこそ、うらやましくて、とても尊敬する。

私の上司は、ことあるごとに「俺は百姓ですから」なんてとぼけたりしている。実際田んぼも作っているし、
野菜も作っている。こだわりの編集者であり、こだわりの実践家(園芸家)でもある。
早く追いつこうとばかり思って内心あせって1年一緒に仕事をしてきたが、ベースにあるものが違いすぎて、2年目にして早々と白旗をあげかけている。
ムリ。10年たっても追いつけない。

自分がどういうポリシーを持って企画編集をしていくか、ということに、手本がないことを痛感しつつある。
歴史のある出版社なら、そんなもんがあるとどっかであると思っていたんだけど。
あるのは編集者ひとりひとりの、こういう本つくりたい!という思い。あと、若干の編集基本技術と蓄積された人脈。
実は世にある出版物の大部分は、地味で存在感のない無名の編集者の個人的な思いから生まれてきているのではないか。
もちろん、ともに生きている世の人々の心と通じ合おうという思いがなきゃだめなんだろうけど。

編集者になって3年目になるのに、自分の足場が組めていないことに、じわじわあせる。
私の成分の半分以上は、虚しさだったりして。
言いなりになるのはもうだめ、自分勝手な思い込みもまだ幼すぎてだめ。
でも、あきらめたくない。
わくわくする楽しい本、ずっと役立つわかりやすい本、読者の思いと共鳴するような本、読者が自分の子どもにも持たせてあげたくなるような本を、大好きな園芸家の著者と一緒に、元気をくれる植物と一緒につくりたい。
そんな思いだけが心の中をぷわぷわ浮遊しているような状態。これだけあっても企画は生まれない。
しぶとさだけは自信があるから、誰になんと言われようともこの思いを離さずに、とにかく今できる仕事をやっていくしかない。

2006/04/12

白くないかるかん

白くないかるかん

日本橋三越で、今鹿児島物産展をやっています。 偶然通りかかったので寄ってみたら、写真のようなベージュ色のかるかんを発見!
かるかんは昔はお祝い事のとき、縁起をかつぐために真っ白につくっていたそうです。日常のお菓子になった今、必ずしも白にこだわる必要もない。むしろ自然薯の色あいを残したほうが風味もよくなるのだとか。 もちろんアンなし。やっぱりかるかんは甘すぎないアンなしにかぎる! 出品は国分の虎屋本舗です。 ひとつ200円はふつうの倍するけど、もっちり感と山芋の香りも2倍あるかんじ。贈り物にしたらとても喜ばれるでしょうなあ。しかし鹿児島で売れるのか...

2006/04/11

生きている者はそれぞれの時計を持っている

森の木と、道路わきの街路樹、どっちが長生きすると思いますか?


一概には言えないけど、たいてい、街路樹のほうが長生きするんですって。
森の空間は、私たちには穏やかで悠久の時を感じさせるけど、そこでいきる生き物にとっては一瞬たりとも油断できないサバイバルワールドなのだそうです。
ただでさえお互いのせいで少ない日の光をもとめて、樹たちは一生懸命我先に上へ上へ細く伸び上がります。
どこかの樹が倒れれば、ここぞとばかりに生育の早い樹種の種が芽を出し、早いもん勝ちといわんばかりにわずかにできた陽だまりを占領する。でもそうやってあせって出てきた樹種の寿命は他より短いのだとか。

一方、街路樹や、神社や寺の脇に植えられた木は、十分な株間と日照を与えられるために、大きくがっちりふとく育ちます。そのなかには、森の木々よりも長生きする方も多いのだそうです。
まあ、樹の寿命なんて、あってないものなのかもしれませんが。
森なんて、そのものがでっかい命みたいなものでしょうし。
端から見ていれば。

「地球上には無数のいのちがあって、(中略)…いろいろな花の時計、いろいろな魚の時計、森のいろいろな木の時計、それぞれのいのちは、それぞれの時計に身をゆだねて、ゆったりと生きているのです。」
という文章を読んで、ふと思い出したことでした。この方が、”ゆったり”と表現されたのは、暗に人間に比べて、という意味を含んでいるのでしょう。
とにかく、生き者はそれぞれの時計を持って生きているのは確かなことです。
しかもその時計は、周りの状況によっても変わる。さらに、もっと大きな時計の中に組み込まれてたりもする。
相対的なものなんですね。

なんだカンダ寄り道をするようですが、正直に言って、私は自分の時計の針を今はもっと早く回したい。
24時間を30時間あるように使いたい。でもあんまりそんな気概で生きられてないかも。だからあせる。
そんなファーストな思考の編集者が、スローライフを推奨する出版社にいましたとさ。

ひとり暮らしの心得?

私のご当地薩摩川内市では、ちょっとおもしろいネットラジオをやっています。
かくれファンなんですけど、第1第3土曜日20:30~という放送時間は、土曜も仕事の時代遅れサラリーマンにはキビシイ時間帯です。

数回聞き逃していたところ、このたびディレクターに直訴して、周回遅れで聞かせていただきました。
ふつうにラジオとしておもしろかったです。これってすごくない?ローカルネットラジオですよう。
その直前までテレ東の「きらきらアフロ」(笑福亭鶴瓶と松嶋尚美がひたすらしゃべりまくるだけの謎の番組、ここ半年くらい私のモストフェイバリット)を見てひとしきり笑った後で聞いて、同じくらい笑えました。
ただし私、ひとと笑いのツボが違うので客観性は疑わしいですが…

つい最近まで女子高生だったはずのサブDJさん、なぜかおつまみ好きで健康オタクということが判明。ニヒルなマシンガントークがさらにパワーアップしていたメインDJさん、クールなトークをひとしきり繰り広げたあとで突然「俺は『見切り王』と呼ばれていた」とカミングアウトをして主婦感覚を披露(解説:「見切り王」=スーパーで”見切り品”マークがついて半額になっている賞味期限間近の食品あるいは日にちのたった生鮮野菜を専門に調達するやりくりの達人。主婦なら当然のことだが若い男性が精通していることでひときわオーラが目立つ)。
もうこの時点で笑福亭鶴瓶と松嶋尚美を上回るお茶の間感です。

ところでこの回のネットラジオのテーマトークは「ひとり暮らしの心得」でした。
ええねー教えてくれエー(だらしないネーちゃん)
私はひとり暮らし何年かな?ちゃんとひとりの暮らしは実は3年目かもしれません。
大学時代を含め、流浪の日々が続いてましたからね。
ええ、でも3年目か。ぜんぜん心得をつかんでないですわ。
でもひとつ言えることは、「定期的に自分以外の人が来ること」かな。
友人でも親兄弟でも恋人でもいいと思うんだけど。
これは私の場合ですが、ひとりだとだらしなくなるし、どうしても食生活がずさんになる傾向があるんです。
ひとりだと食材をうまく使いまわせない。頭悪くて同じものばかり。
煮物系は10人前くらい作ってしまうし(母譲りのどんぶり勘定)。
私が作ってあげないと食いっぱぐれる人がいないというのも、モチベーション↓。
だから、誰かが泊まりに来たときは嬉々として朝ごはんを作ります。
民宿まっきゅーは、強制的に、1泊朝食つきです。
ふふふ、基本的に年中無休ですよ。おいでやす。もちろん女性限定ですが。
ただし、チェックインの時間は限りなく遅いのであしからず。

2006/04/06

わが家の玄関

我が家の玄関

友人の置き土産のお花を短く切り戻したら、葉ものたちがあぶれてしまいました。
もったいないから玄関に飾ったら、チョットOLの家っぽい感じになってご満悦。

なごりおしやのさくらばな

花曇の日曜日、この日は植物観察デーという許しを出し、日比谷公園に繰り出していました。

日比谷花壇のハンギングバスケット。ペチュニアがもうこんなに盛りとは。
てっぺんのコニファーとの組み合わせが清楚でいいわねえ。
Img20060402_150334_1


散る寸前、空を覆いつくす桜。まさに花曇り。散るにはこの日は寒かったね。
Img20060402_152612_1

ビオラの集団。このお花たちはぜったい何かいつもしゃべっている気がしてならないのです。
ウフフフ。オホホホ。イヒヒヒ
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日比谷公園といえば。この季節は名物の植物が花真っ盛りなのですよ。
何の花だか知っていますか?

Img20060402_153402

「先生ワカリマセーン」

すいません。
日比谷公園といえば、バラ、芝、そして球根植物なのですよ(私の勝手な思い込み?)
ちょっと暗くてよく撮れなかったのでここには載せませんが、今スイセンとチューリップが芝生の中からにょきにょき
と出てきてまっさかりに咲いています。
よくあそこまで咲きそろうよねというほど見事ですよ。ぜひ銀座でデートの際には立ち寄ってみてくださいね。


帰り際。どこぞの山?から銀座のど真ん中へ連れてこられたしだれ桜。
Img20060402_191658_1


切ないです。今日横を通りがかったら、葉も出さずに雨に打たれて花を散らしてました。
ちゃんとこの樹が土に帰してもらえるといいんだが。

今日の雨で東京の桜はかなり散りましたね。
そうなるとおもって、昨日は突然「やるならこの日しかない!」思い立って会社の宴会部長にねだり、新人歓迎の花見をもよおしてもらいました(こういうとき声かけ人が誰かは重要…?)。
急な話にもかかわらず30人近く集まって、会社近くの公園で飲めや歌えやの大騒ぎ。
ちょっと肌寒い中、お湯割がおいしかった。花びら入りおでんもうまかった。
花見のときって、ほんとうにみんながフラットになったような気がします。
実はお酒と集団が苦手なわたしにとって(意外でしょ)、一年に一度、この日だけは120%心からゆったり楽しめるのです。いいすぎか。でも確かに特別楽しい。
新人のみなさん、ありがとう。新人歓迎という名目なけりゃ、あれだけ集まらなかったよー

2006/04/04

春は○○を忘れ

昨年とてもお世話になった著者の方から、春を告げる便りが来ました。
その中の一節。

「春はネコがネズミを取るのを忘れ、○○は○○することを忘れと申します。体調に留意され頑張ってください。」

私はこのことわざ?をはじめて知りました。○○のところは、なにか別の言葉が入っているものなのでしょうか。
意味としては、春はあたたかさについぼんやりして、いつもなら無意識にできるようなことすら忘れてしまうから気をつけなされ、というところでしょうか。
実際、日中は心地よい暖かさに眠気が抜けません。やばいです。

お手紙を送ってくれた著者の方はたいへんご高齢な方です。
こういう方が「気をつけろ」ということには、背後にリアルな失敗経験が織り込まれているように思われ、おだやかに言われたことでも心にグサッと突き刺さってきます。
世にいろんなことわざ格言はあれど、何十年たってもサラリと言えるほど覚えているものって、そう多くはないんではないでしょうか。
その言葉が刻み込まれるような大きな出来事、あるいは強い実感を、どこかで経てきていらっしゃるのだと思います。

うう、こんなことを考えるようになったってことは、私も年を重ねてきているということなのかしら…

そんなわけで、おたがい春の魔力にはくれぐれも気をつけることにしましょう。

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