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2005/12/01

キジも鳴かずばうたれまい

水曜日、TBSで私の大好きな番組が再放送されています。
それは、ご存知「まんが日本昔ばなし」。午後6時55分から7時25分まで。
これだけは忘れずビデオ録画して、夜中にじっくり見ています。
私は遠野物語も宮本常一もすごく好きで、昔ながらの民話には目がありません。
なぜなのか、うまくわからんのですけどね。

最近見た話の中で、忘れられないひとつの話があります。
それは「キジも鳴かずばうたれまい」。ご存知ですか?
少し前に、友人からそのあらすじを聞いていたのですが、改めて見てみると、本当に悲しく重い話なのです。

さい川という、毎年氾濫を繰り返す川があったそうです。
そのほとりに、ある小さな村があったのですが、洪水のせいで田畑は流され、多くの村人が毎年必ず命を落としていました。
この村に、弥平と、千代という親子が貧しくも幸せに暮らしておりました。母は一年前の洪水でなくなったばかり。
その年の雨の季節、千代は重い病にかかり、貧しいヒエのかゆでは栄養もとれず、どんどん病状は悪くなっていきます。
いよいよ起き上がれなくなったとき、千代は「おら、さいごにアズキまんまが食べてえ」とつぶやきます。
それは、千代が知ってた唯一のごちそうなのでした。しかし、アズキも米も高級品。弥平の家にあるはずもありません。
それでも、せめてもの慰めに、何とか千代にアズキまんまを食べさせたい弥平、悩みに悩んで、村の地主の蔵から、たった一杯ずつのアズキと米を盗み出します。
念願のアズキまんまを食べて大喜びの千代、なんとみるみるうちに病状が回復しました。
元気になった千代、外に飛び出て、大好きな鞠つきであそびます。
「おらおいしいアズキまんまたーべた~♪」
思わずこう歌ってしまったのを、近くの村人はしっかりと聞いてしまったのです。

そのころ、村では今年の洪水の対策の寄り合いが毎夜開かれていました。例年以上にひどい大雨で、このままではまた死人が続出しかねない事態。村では人柱を出さねばならぬと話が進んでいました。
しかし、人柱は罪人しかさせることができない。この村に罪人などいるのか...
「罪人なら、いるで」
そう、ここで弥平の名前があがったのです。
たった1杯のアズキと米を盗んだせいで、弥平は罪人として生き埋めにされ、人柱になり、そしてその年の洪水はおさまりました。

千代は1週間村中に響く声で泣き続けた後、ぱったりと泣きやみ、それ以降一言も口を聞かなくなりました。
そして、数年後、なぜか行方不明になってしまいます。

さらにそれから数年後、むらの猟師が野原でキジ狩をしていたときのこと。
「きーっ」と空で鳴いたキジを、猟師は見事に打ち落としました。
そのキジが落ちたところに駆けつけると、なんとそこには、行方不明になった千代の姿が。
動かなくなったキジを抱きかかえ、千代はこうつぶやきます。
「キジよ。おまえも鳴かなければうたれなかったものを...」
その後、千代は2度と村人の前に現れなかったそうです。


なぜこんな悲しい話が、語り継がれてきたのでしょう。
きっと、多くの人たちが、弥平と千代のことに同情し、二度と繰り返さないように語り継いだのではないかと、私は想像してしまいます。弥平と千代が悪いのではなく、貧しさと、土地の悪条件と、村というもののもつシキタリが、このような悲劇を生んだのでしょうから。どの村のどの村人にとっても、他人事ではない痛みがこの話に象徴されているのではないでしょうか。
今の社会では、こんな話のリアリティはないですが...
そういえばこの千代の話は、チャングムの冒頭部分にも似てますね。

いいなあ、昔ばなし。なんかわからんけど、大事な財産だと思うのです。
ぜひ、あなたもご覧になってみてくださいませ。

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コメント

私も昔話は好きだよ.
日本昔ばなしの本もずいぶん家にあったなあ.
もちろん,その話も知ってる.
初めて読んだ時は,ただただやりきれない気持ちになったのを思い出すよ.

昔話って,暗かったり悲しかったりする話,多いよね.
夢のある話ももちろんあるけど.
今経験できない話だからこそ, 
読む(聞く)意味があるのかもしれないなあ.
ずうっと語り継がれてほしいものだね.

deer
コメントサンキュー。
けっこう、われら共通点多いね。
私は昔の暗かったり悲しかったりする話にひきつけられてるのかもしれない。昔の人の深い思いがこもってるようなきがするんだなあ。
語り継いでいきたいね。遠い将来の夢は語り部かも。

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