本日は仕事とかこつけて、とある菊の競技会の全国大会に出かけました。
まっきゅーは、本格的な菊の大会に行くのは初めてです。
(このブログを読んでる方々にとっても、大方は縁のない世界ではないかしら?)
ほとんど初めて「名人」と呼ばれる人の作品を生で見る機会なので、どきどきわくわく。
そして、期待通りの大感動でした!
ヘタな褒め言葉より、モノをご覧くださいませ。カメラマンの技術がヘタで申し訳ありません。
厚物の福助づくりというスタイル
(厚物…数百枚の花弁が中心に向かって高く盛り上がって咲く)
(福助作り…置物の「福助」に似たずんぐりむっくりの姿の仕立て方。かわいくて大好き)
「厚走り」の一輪菊、福助づくり(厚走り…厚物の下に、走り弁という長い花弁がついている)
白いフリルのような走り弁が優雅です。
管物…管状の花弁が長く伸びた、花火のような繊細な種類。
まったくこんなデリケートなものを完璧に仕上げるなんて!尊敬するばかりです!
写真より実物はもっとインパクトが強いです。
おなじみの小菊。かわいい。大菊が白、黄、紫、橙ばかりなのに対して、小菊は色にバリエーションがあるのが好きです。見ていて楽しいコーナーでした。
そして、ひときわ黒山の人だかりになっていたのがこの花
大掴み(奥州菊)と呼ばれる種類の菊。今年の内閣総理大臣賞を受賞したものです。
写真だとわからないのですが、可憐な姿に似合わずものすごく大きいのです。子どもの頭ほどもある。
いい年したおじいちゃんたちが口々に「すげえ」と連発していました。
私も一目ぼれしました。
まさに”芸術作品”ともいえる菊達。仕立てる菊作りたちの苦労も並大抵ではありません。
冬から”冬至芽”という新芽を育て、3月から10月下旬まで半年もかけて少しずつ複雑な作業を行なってゆきます。葉一枚、花びら一枚も傷ついては台無しになるので、アブラムシをはじめ多くの虫たちとの戦いも熾烈を極めます(即売では害虫対策の本は完売しました、今年は虫害がどこもひどかったようです)
いざ花が咲いたらここからも緊張の作業。花びらの先まで完璧な形に手入れしてゆきます。
大会前日は徹夜で”花直し”(爪楊枝を使ったりしてのメンテナンス作業)をするそうです。
当日は疲れきった菊師たちが会場のベンチで一文字に突っ伏して仮眠を取っていました。
お疲れ様です…でも素敵だなあと思います。おじさんたち、賞が取れてたらいいなあ。
年々菊作り愛好者も高齢化が進んでいるそうです。今日みたところでは60~80代で85%てところでしょう。
35歳の若手の菊師が「来年の菊作りより、10年後この菊花展がやってるかが心配だ」とつぶやいていました。
菊に夢中になってる人たちはみんな、若々しくて燃えているのにね。新しいファンを巻き込む風をおこしてほしい。
素人目としては、もう少し形式に自由があってもいいかなと思いました。少し堅苦しい気がしなくもない。
色や形にもっと新しい品種も出てきて欲しいし、仕立方もフリーの部があってもいいのではないかしら。
迫力ある懸崖(巨大な菊の盆栽)や千輪菊(1本の樹から千~2千輪の菊が咲く圧巻の仕立)など、サプライズになる呼び物を用意して、菊作り知らない人でも覗きに行きたくなる催しにするとか。
やらない人はいいたいほうだい~~やるのは何万倍も大変ですよね。
私は来年6月から湯島の菊作り教室に通うぞ~
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